新空港線(いわゆる蒲蒲線)について、現在の多摩川線とその沿線を愛する立場から、つらつらと述べる企画の第2回目です。
※第1回目はこちら。
私が蒲蒲線に反対している理由の一つは、「第1回」で書いた通り、蒲蒲線ができたとしても便利だとは思えないこと以上に、シンプルに、蒲蒲線ができた時、高い確率で現在の多摩川線沿線住民にとって不便になると考えているからです。
ご存じの通り、というほど有名ではありませんが、東急多摩川線、東急蒲田駅と多摩川駅、7駅を10分程度で結ぶ小さな支線であり、3両編成です。
よって駅も3両編成用に、多少余裕があるとはいえ、短く作られています。
一方で、蒲蒲線を新たに走らせる列車は恐らく3両編成ではありません。そう考える理由は追って詳しく説明しますが、8両なり10両なり、長い編成になるでしょう。
そうなると、現在の多摩川線の駅には物理的に停車できません。ホームから列車がはみ出ます。厳密に言うと、一部の扉は開閉しない、などの対応は可能なのかもしれません。
東急大井町線の駅でも、ホームに収まりきらない車両の扉を開かない、みたいな駅ありますよね、九品仏駅だったかな。
羽田空港から直通の列車にそんな、余りスマートではないことをさせるとも思えませんし、なにより、速達性の観点からも、蒲田駅と多摩川駅を除く5駅は通過となるでしょう。
であれば、従来の各駅停車の多摩川線は運転間隔が長くなり、沿線住民にとっては不便になる話ではないでしょうか。
蒲蒲線は、大田区の西部、つまり京急電車の沿線と、大田区の東部、つまり東急東横線や多摩川線の沿線を結ぶという理想もあるらしいですが、肝心の沿線住民の利便性を毀損してまで、大田区の西部と東部を繋いで何を得たいのでしょうか。
40年前のことは知りませんが、多額の税金を突っ込む上に、多摩川線を不便にしてまで別に大田区の西部と東部は繋がなくて良んですけど…。
#蒲蒲線
#蒲蒲線不要