鵜の木便り

東急多摩川線好き過ぎて沿線の日常を報告しちゃいます。

「蒲蒲線」が実現するとして京急と東急がどう乗り入れるのか問題

東京23区とは思えない、東急多摩川線沿線ののどかな雰囲気を愛して止まない私としては、羽田空港を起点とした利便性向上を主たる目的とした蒲蒲線には余り積極的ではない、というのが、今のところ私の偽らざる心境です。

 

が、仮に実現するとして、私の中で解決できない疑問があります。

 
それは、京急と東急、それぞれの車両がお互いにどう乗り入れるのか?問題です。
 
なぜそんなことを心配するかというと、京急と東急では、車輪の車輪の幅が異なる、それは、レールの幅が異なることを意味するからです。
 
京急標準軌、東急は狭軌を採用しています。日本では狭軌を採用している会社が多く、標準軌を採用しているのは、主として新幹線で、京急のように、私鉄で標準軌を採用している会社は少数派です。
 
なぜそんなことになっているかは、歴史的経緯もあり長くなるのでここでは割愛します。
 
ということで、仮に目論見通り、京急蒲田駅東急多摩川線が繋がった(「繋がる」の定義が難しいですが)としても、レールはどうするのか?という問題が残ります。今のままでは、繋がったとしても、東急の列車は京急のレールを走れないし、逆もまた然りです。
 
例えば、京急に合わせて、標準軌にしたとしましょう。そうすると、東急が現在運用している車両は全て狭軌用なので、少なくとも蒲蒲線に乗り入れる予定になっている多摩川線の車両は標準軌仕様に更新しなければなりません。多摩川線のレールも標準軌に敷設しなおす必要があります。京急が東急に合わせて、狭軌にする場合でも、同様です。
 
つまり京急蒲田と東急蒲田駅を接続するだけでは済まず、車両やレールの更新も必要になるので、莫大な工期や金銭的な費用が発生します。こちらの金銭的な費用については、今回の「都区合意」における費用分担の対象には入っていません。
 
そこで、大田区の担当者が指摘しているのが、フリーゲージトレインの導入です。フリーゲージトレインとは何なのか?今回は少し長くなりましたので、フリーゲージトレインについては次回に譲りたいと思います。