鵜の木便り

東急多摩川線好き過ぎて沿線の日常を報告しちゃいます。

大田区長には鈴木氏が当選!新空港線整備推進派~得票数から大田区民の民意を考察する~

4月23日に投票、4月24日に開票された、大田区長・区議会議員選挙の結果が明らかになりました。

最初にお断りしておくと、本ブログは、東急多摩川線へのほとばしる愛をお伝えするためのブログなので「大田区長・区議会議員選挙は関係ないのでは?」と感じる方もいらっしゃると思います。しかし東急多摩川線は「新空港線」整備計画と切っていも切り離せない関係にあり、「新空港線」整備計画には大田区長や大田区議会の意向、動向が強く影響します。よって、本ブログでも大田区長・区議会議員選挙についてお伝えしている次第です。

まず、大田区長に当選したのは、鈴木氏。

HOME - 大田区長選挙候補、鈴木晶雅(すずきあきまさ)公式ホームページ

前東京都議会議員で、自民党公明党が推薦している方です。松原前区長の政策を基本的には継承する(選挙前に行われたNHKのアンケートで、松原区政を100点満点中90点と採点。森氏は30点、岡氏は40点)ことを唱えており、「新空港線」の整備を推進する立場です。

大田区長選挙には、鈴木氏を含め、3名が立候補しており、開票の結果、得票数は次の通りです。カッコ内は得票数総数に占める各立候補者の得票数の割合。

鈴木氏 104,444票(39.6%)

森氏 93,847票(35.6%)

岡氏 65,501票(24.8%)

計 263,792票

出典:選挙速報

この3名の内、森氏、岡氏は、新空港線整備の推進にあたり、計画の再検討、住民投票の実施を主張していました。森氏、岡氏の得票数を足すと、約16万票になり、鈴木氏の得票数を上回ります。今回の区長選挙で、新空港線の整備が唯一の論点ではなかったのは確かですが、大田区民の中にも、新空港線整備の推進に対して、懐疑的な層が一定数いる、ということは確かだと思います。

大田区議会議員選挙については、別途、考察したいと思いますが、トップ当選を果たした那須氏も本ブログとほぼ同様の切り口から新空港線蒲蒲線)に対して懐疑論を唱えており、新空港線の整備推進を掲げて当選した鈴木氏も、当選を以て新空港線の整備を円滑に進めるわけにはいかなさそうです。

参考

蒲蒲線の需要予測はなぜ増えた!? | 奈須りえオフィシャルホームページ

大田区長選挙を受けて多摩川線の未来はどうなるのか?(2020年8月撮影)